(1)暴力はいくつも複合して起こる
デートDVで起こる暴力は、ひとつではありません。
表面的な暴力が「殴る」という身体的暴力であっても、精神的な暴力や行動の制限など、他の暴力がいくつも複合して起こっていることが一般的です。
また、殴る、蹴るといった、身体的暴力が一切ない場合もあり、暴力と気づきにくい場合もあります。
デートDVとは、様々な暴力(パワー)を使って、相手を支配(自分の思い通りに操り、コントロール)することです。
(2)サイクルを繰り返す中でエスカレートする
DVには、サイクルがあると言われています。
暴力をふるった後に、一転してやさしくなったり、「二度としない」と何度も謝ったり、時には泣いて反省します。
そのたびに、「今度こそ変わってくれるかもしれない」と期待したり、「わかってあげられるのは自分だけ」と思ってしまったりします。
たとえ、優しくなったとしても、その後、再び、行動チェックが厳しくなったり、思い通りにいかないと不機嫌になり、もっとひどい暴力をふるってきて、サイクルがまわり続けます。
このサイクルの中で、暴力は繰り返され、だんだん激しくなり、周期も短くなっていくことが多いと言われています。
暴力が繰り返されるうちに、だんだん逃げる機会や気力がなくなっていき、DVのサイクルから抜け出すことが難しくなるとも言われています。
なるべく早いうちに気づくことが大切です。
- バクハツ期
- 怒りがコントロールできなくなり、ひどい暴力をふるいます。
- すぐにキレる・殴る・蹴る・「死ね!」
- 怖い・何がなんだか分からない・私が悪い
- ラブラブ期
- 「暴力は絶対にしない」と謝り、大切にしてくれます。
- ごめんね・二度としないと約束・プレゼント
- 私がいないとダメ・愛されている・信じたい
- イライラ期
- いつもピリピリし、ふたりの関係がとげとげしくなります。
- ピリピリ・異常な嫉妬心・何でも相手のせい
- びくびく・顔色をうかがう・自分のせいだ